よさこい祭りとは

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よさこい祭りは、高知県で1954年(昭和29年)8月に始まり、2023年(令和5年)で70回を数えます。

  • 「踊ったりしたことはあるけどよくわからないこともある」という高知県民
  • 「名前は聞いたことがある」と思っている高知県外の方

のために、「よさこい祭り」についておさらいをしたいと思います。

この記事でわかること
  • よさこい祭りの歴史
  • よさこい祭りの日程
  • よさこい祭りに踊り子として参加するには?
  • よさこい祭りの賞について
  • よさこい祭りに欠かせないもの
もくじ

よさこい祭りとは

はじまり

よさこい祭りは、1954年(昭和29年)8月、高知県高知市で最初の一歩を踏み出しました。

第二次世界大戦での敗戦による被害や戦後の混乱、1946年(昭和21年)12月21日に発生した南海地震、物資や食糧の不足、インフレなど様々な要因が重なっていた時代。

「不景気を飛ばす」 「商店街に人を集める」 「商売の閑散期である8月に商店街の活性化を図る」 「市民の健康と繁栄を祈願する」

ため、高知商工会議所が中心となり始まったお祭りです。

第1回は21チーム、750名の踊り子による参加でしたが、年を追うごとに参加団体や参加者が増え、2013年(平成25年)の第60回では214チーム、約20,000人の踊り子が参加する祭りへと成長しました。

現在では高知のみならず、北海道で「YOSAKOIソーラン祭り」として開催されたことを機に、今では全国各地で「よさこい」と名の付くお祭りやイベントが開催されるまでになっており、日本を飛び出して世界にもよさこいが広がっています。

尚、2023年(令和5年)は第70回として開催予定です。

ちなみに・・・

第67回の2020年(令和2年)、第68回の2021年(令和3年)は新型コロナウイルス感染症拡大のために開催中止、2022年(令和4年)は例年より規模を縮小して審査を実施せずに開催されたため、第69回ではなく「特別演舞」として取り扱われています。

日程

  • 8月9日:前夜祭

前年のよさこい祭りにて受賞したチームが高知市の中央公園に設けられたステージ上にて踊りを披露するものです。会場は中央公園のステージのみです。 (前年度の受賞チーム以外は基本的に参加できません)

  • 8月10日・11日:祭り本番(本祭)

「本祭」と呼ばれる機会が多いかもしれません。

殆どのチームは8月10日・11日に参加しています。

  • 8/12全国大会・後夜祭

全国大会:12:30から中央公園を皮切りに高知城・追手筋・帯屋町で実施され、高知県外のよさこいチームが参加します。

後夜祭:18:30から中央公園で開始され、今年のよさこい祭り本番にて受賞したチームのみ(但し「地方車奨励賞」は対象外)が踊りに参加できます。

後夜祭で踊る順番は、受賞順位の順番です。(遅い時間ほど、入賞の順位が上位チームということになります)

本番受賞チームと全国大会参加チームが、高知市中心部(高知城・追手筋・帯屋町・中央公園)にて同時に踊りを披露しています。

ちなみに・・・

2022年のよさこい祭りについてはコロナ禍のため「特別演舞」として開催され、賞のための審査は実施されず、日程は本番の8月10日・11日のみの開催となりました。

個人賞のメダルの授与が行われなかった代わりに、参加した踊り子全員に対して木のメダルの頒布が行われたことは今も記憶に残るできごとです。

なぜ8月10日・11日に開催されているのか?

理由は

よさこい祭り第1回開催前に高知地方気象台(当時は高知測候所)が過去40年間の気象データを分析した結果、8月の高知市で雨が最も少ないのは8月10日・11日と判明したため

高知商工会議所編/よさこい祭り40年史:P11

です。

例外として台風9号が接近した1963年(昭和38年)の第10回は8月15日・16日・17日に順延、1972年(昭和47年)の第19回は、祭り開始1か月前に発生した繁藤災害の影響で8月29日・30日・31日に順延となりました。また、新型コロナウイルス感染症拡大のため、2020年(令和2年)、2021年(令和3年)のよさこい祭は中止となっています。

よさこい祭りに踊り子として参加するには?

方法は大きく分けて2つあります。

高知のよさこい祭りに出場しているチームの踊り子募集に申し込む

詳しくはこちらをご覧ください。

事前に時間をかけて練習をしなくても、踊り子として参加できるチームに申し込む

現在、高知には当日の練習のみで参加ができるチームが2つあります。

市民憲章よさこい踊り子隊

市内外を問わず誰でもよさこいを楽しんでもらうためのチームです。

以前は当日参加も可能でしたが、2022年(令和4年)のよさこい祭り特別演舞は、新型コロナウイルス感染症対策のために事前受付のみでした。踊ることを検討している方は、今年度の動向にも気を付けて頂くようにお願いします。

あったか高知踊り子隊

高知県旅館ホテル生活衛生同業組合が

全国の希望者を受け入れ「よさこい鳴子踊り」を体験していただき、「よさこい祭り」の充実発展と、まごころ観光の振興を図る。

ことを目的として踊り子を受け入れています。事前に申し込みが必要となるため、下記のホームページをご確認いただくようお願いします。

賞について

受賞チームとは

2019年まで、受賞チームは次の通り分類されていました。(今後変更される可能性もあります)

  • 「よさこい大賞」(1チーム)
  • 「金賞」(3チーム)
  • 「銀賞」(3チーム)
  • 「審査員特別賞」(3チーム)
  • 「地区競演場連合会奨励賞」(12チーム)[一般・県外・初参加・子ども]
  • 「地区競演場連合会地方車奨励賞」(2チーム程度)

「地区競演場連合会地方車奨励賞」以外の入賞チームは、後夜祭及び翌年の前夜祭へ出場が可能となります。

審査基準

よさこい代表者会議において配布されていた資料(http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/index/rule2019.pdf)によれば

  • 楽曲
  • 踊り(振り付け)
  • 鳴子を鳴らして前進
  • 衣装
  • 地方車
  • 総合評価

が審査の基準となっているようです。

また、

  • 参加ルールを守っている
  • 競演場・演舞場のスタッフや警備員の指示に従っている
  • 市内16ヵ所の競演場・演舞場を、2日間でできるだけ多く回っている
  • 公衆マナーを守っている

点も、審査基準に加味されます。

これまでは

  • 追手筋本部競演場
    • 昼の部は「よさこい大賞」、「金賞」、「銀賞」、「審査員特別賞」の審査
    • 夜の部は個人審査を行い、花メダルを授与
  • 地区競演場(上町・升形地域・万々・愛宕・中央公園・菜園場・梅ノ辻・はりまや橋の8会場)
    • 「地区競演場連合会奨励賞(一般・県外・初参加・子ども)」、「地区競演場連合会地方車奨励賞」の審査
    • 個人審査を行い、個人賞メダルを授与する

と決められていましたが、2023年は地区競演場においても「よさこい大賞」、「金賞」、「銀賞」、「審査員特別賞」の審査を行うと発表されています。

ちなみに

2019年のよさこい祭振興会サイト(https://web.archive.org/web/20190620050149/http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/schedule/)では受賞チームの定義として

「その年に多くの人に感動を与え、各賞を受賞したチーム」との記載がありました。

また、発表された受賞チームの記載は、入賞の順番を示しています。

後夜祭も下に記載されたチームから先に踊り、大トリは今年のよさこい大賞チームで締めくくられるのです。

受賞したチームは速報として「どこいこサービス」でも発表されると同時に、よさこい祭振興会のホームページでも確認することができます。

よさこい全国大会は、公益社団法人高知市観光協会が実施しており、高知商工会議所が実施主体となっているよさこい祭り本番とは賞が別のものとして取り扱われています。

よさこい祭りに欠かせないもの

音楽

基本は愛媛県出身で高知県に在住していた武政英策氏によって作詞・作曲された「よさこい鳴子踊り」(一般的には「正調」と呼ばれています)がベースとなっています。

ルールは曲のどこかに「よさこい鳴子踊り」のフレーズが入っていること。それ以外は自由であっても構わないため、各チームはロック・サンバ・ラテン、和風など様々な趣向を凝らしたものを披露しています。

以前は生バンドでの演奏がよく見られていましたが、今では生演奏のチームは数えるほどになり、音源を用意し流すチームが多くを占めるようになりました。

【生演奏のチームを一部ご紹介】

鳴子

年に二度お米が取れると言われている土佐の高知。稲から鳥を追い払うために使われていた道具に着想を得て作られたと言われています。

高知のよさこいでは、鳴子を踊り子が手に持ち、鳴らしながら踊ります。朱色に黒と黄色のばちがついているものが基本ですが、現在では様々な色や形の鳴子が作られ、使われるようになりました。

踊り子の持つ鳴子の打ち鳴らし方と、前進しながら踊ることは、本番において審査基準になっています。

踊り

  • 鳴子を鳴らして、隊列を組み前進する踊りであること
  • 隊列は原則4列とする
  • 踊り開始地点から踊り終了地点まで連続して踊り続ける

ことがルールとして定められています。

会場として

  • 入口から出口付近まで「流し」(他県でよさこいをやっている関係者からはパレードと言われる場合もあります)で踊る会場
  • 地方車が定められた地点で停止し、踊り子が回遊して踊りを披露する会場
  • 設けられたステージ上で踊りを披露する会場

の3パターンがあります。

競演場・演舞場

現在、よさこい祭りでは高知市内に16会場の競演場・演舞場が設けられています。

2023年は高知大学に演舞場が設けられる予定となっています。

競演場・演舞場の違いとしては

  • よさこい祭り本番の各賞を審査するのが競演場
  • 入賞のための審査を行わない会場が演舞場

と言われています。

2023年は追手筋本部のみが審査を行っていた「よさこい大賞」は、各競演場での審査結果も合わせて選考される予定です。

メダル

初期のころは振興会が個人賞として表彰していました。

1964年(昭和39年)の第11回において「踊り子の踊りの進歩向上がめざましいため」個人賞の枠を増やし、各競演場において審査決定してその場でメダルを本人の首にかける方法によることとしたのがメダルの始まりと言われています。

メダルは競演場のみならず、演舞場においてもかけられており、各地域によって趣向を凝らしたものとなっていますが、中でも追手筋本部競演場においてミス高知から授与される、「花メダル」と呼ばれる赤く大きい花で作られたメダルは、滅多にもらえないレアアイテムとして広く知られています。

衣装

よさこい祭り開催初期の頃は浴衣で参加することが主流となっていましたが、やがて法被へと移り変わり、現在では和風の衣装から洋風・エスニック風と様々なバリエーションが見られるようになっています。踊り子によるチーム選びの選択肢のひとつとして衣装を挙げられることも多いようです。

ヘアメイク

女性の踊り子が多いと言われている高知のよさこい祭りに欠かせないのが、華やかなヘアメイク。 チームによって決まり事があり、統一されたルールが定められているところもあれば、踊り子の好みによって自由にヘアメイクを施すことができるところなど、チームの数だけヘアメイクのパターンは様々といっていいでしょう。

このヘアメイクの規定も、踊り子によるチーム選びの選択肢のひとつです。

ヘアメイクは踊り子自らがセルフヘアメイクを行うこともありますが、「きれいになりたい」と思う女心や「装飾はプロにお任せしたい」という気持ちから、美容院を選択する踊り子も数多く存在します。

このため、高知の美容院は成人式とならんでよさこい祭りがかき入れ時ともいわれているほど混雑する為、あらかじめ予約をすることは必須です。

地方車

「じかたしゃ」と読みます。(「じかた」と略して呼ばれることも多いです)

よさこい祭り初期の第4回、1957年(昭和32年)には既に登場している記録が残っています。(高知商工会議所編/よさこい祭り40年史:P29)

以前は大型トレーラーなどを使ったチームもいましたが、競演場や演舞場以外の公道も走るため、現在では道路運送車両法及び道路運送車両の保安基準を満たす一定の規則が定められています。また、警察署へ地方車運転経路計画の届出も必要になります。

チームの先頭に登場し、装飾や照明、仕掛けが施されたトラックが踊り子を率います。地方車には音響設備やスピーカーが搭載されており、音楽を鳴らします。地方車上に設けられたステージにはマイクを持ったパフォーマーや演奏者などが乗り込み、踊り子を鼓舞しており、まさにチームの象徴とも言えるでしょう。

尚、高知のよさこい祭りでは

地方車を用意すること

第66回よさこい祭り参 加 チ ー ム 代 表 者 会競演場・演舞場 案内図および注意事項 P.5(http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/index/rule2019.pdf

がチームとして参加する条件のひとつとして定められています。

【いろいろな地方車】

救護車・給水車

ドアミラーに黄色い布を取り付けることがルールとして定められています。

軽自動車から中型・大型の自動車とチームによっては様々です。

救護車は主に怪我や急病となった踊り子やスタッフを保護する役割を果たしており、給水車は踊り子やスタッフが水分補給をするためのソフトドリンクやアルコール類が入ったクーラーボックスを搭載しています。

水分補給のための飲み物は、チームとして購入することもありますが、協賛をしたスポンサーや個人・団体、関係者の差し入れなどで構成されていることが多いと思われます。

テレビ中継

1959年(昭和34年)の第6回、8月11日。 この年の4月からテレビ放送を開始したラジオ高知テレビ(現在のRKC高知放送)が実況中継を始めたことが最初です。

1960年(昭和35年)の第7回からはテレビ中継のため、本部審査場が高知市役所前広場から追手筋に移動されました。(高知商工会議所編/よさこい祭り40年史:P49)

1964年(昭和39年)第9回には高知県内だけではなく、キー局の読売テレビを通じて全国に実況中継されました。 1967年(昭和42年)の第14回からはNHKが中継を行うようになり。現在では高知にある3つの民放局とNHK高知放送局によってよさこい祭りのテレビ休憩や関連番組の制作・放送が行われています。

どこいこサービス

1999年(平成11年)の第46回において初登場しました。

高知のよさこい祭りは、テレビ中継のある追手筋本部競演場以外は踊る日・踊る時間が定められていません。

このため、どこいこサービスが登場するまでは、踊り子やチームがどの競演場・演舞場で踊っているかわからず、各競演場・演舞場の待ち時間がどれくらいなのか不明なままでした。

しかし、携帯電話の普及によってiモード、EZweb、J-スカイ等の携帯電話IPサービスが多くの人に広く使われるようになったことで、当時の株式会社富士通高知システムエンジニアリング(株式会社富士通四国システムズ→株式会社富士通システムズ・ウエストを経て現在は富士通株式会社に吸収されています)によって開発されました。

位置情報を用いて各競演場・演舞場の情報を把握できる仕組みは、プログラムやタイムテーブルが存在しない高知のよさこい祭りにおいてなくてはならないサービスとなっています。

現在は富士通の手を離れ、東京にある会社、株式会社モバリティーによって運用が行われるようになりました。

まとめ

以上、高知のよさこい祭りのはじまりや歴史、そして約束事やよさこい祭りにはなくてはならない、欠かせないものを今一度おさらいしてみました。
よさこい祭りを楽しむ皆様のお役に立てれば幸いです。

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